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- (Blue star vol.8掲載)
季節の変化に調和するふく射パネルが“キラリ”
長野県朝日村役場庁舎
シンボルは樹齢300年のヒノキ
地産木材×地中熱で自然を感じる執務室
本州のほぼ中央に位置する朝日村は、日本の屋根といわれる北アルプスと中央アルプスの接点に位置する鉢盛山(2,447m)を背にして、北東面に広がる扇状地に住居地・耕地がある。標高約700~900m、面積の約87%を森林が占める自然豊かな場所で、気温は年平均10℃前後、最高33℃、最低-14℃と準高冷地の気候。冬は厳しい寒さがある一方、夏は冷涼で穏やかで、レタスなどの高原野菜の栽培が盛ん。
Data建物規模・システム概要
木造1階建て
- 建物構造
- 木造軸組工法/地上2階
- 延床面積
- 2,245.33m²
- 空調面積
- 568m²
- ヒートポンプ
- GSHP-3003URF(30kW)×3台
- 複数台制御装置
- GSPC-120×1面
- 採熱方式
- ボアホール方式(シングルUチューブ)75m×14本
- 放熱器
- 放射熱冷暖房パネル×10台
Flow chartフロー図
老朽化した旧庁舎の新築を機に地中熱ヒートポンプによる冷暖房を導入しました。
空調エリアは執務室・ロビーの568㎡。ペリメーターゾーンである窓際の壁面に放射熱冷暖房パネルを設置しており、開口部からの熱変化の影響を最小限に抑制する工夫がされています。
Owners voiceオーナーズボイス
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朝日村庁舎の方に聞きました!①
朝日村では『温暖化防止実行計画』に基づき、公共施設等の整備にあたり、温室効果ガスの排出削減に取り組む方針から、再生可能エネルギーである地中熱を採用。同村内で平成27年に開園した保育園でも地中熱ヒートポンプシステムが活用されています。当初は、従来システムよりも高いイニシャルコストに不安もありましたが、導入効果が園児・保護者からも好評だったことも後押しとなりました。
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朝日村庁舎の方に聞きました!②
旧庁舎には冷房設備がなく、暖房もファンヒーターによる部分暖房のみ。地中熱ヒートポンプ冷暖房により、執務環境が格段に改善されました。一言、“快適だ!”ということですね。直接風が吹き付けるわけではなく、暑くもなく、寒くもない温度に保たれるので、職員・来庁者からも高い評価を得ています。