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- 岩手県・軽米小学校(Blue star vol.1掲載)
地元カラマツ材を使った校舎が“キラリ”
岩手県軽米小学校
木のぬくもりを活かした新校舎
広いホールも地中熱で快適に
岩手県北部、青森県との県境に位置する軽米町。軽米町では太陽光発電、バイオマス発電など「再生可能エネルギー」に力を入れており、老朽化に伴う新築の小学校には「地中熱ヒートポンプ冷暖房システム」を採用。ヒートポンプ(38台導入)で、地元カラマツ材をふんだんに使った校舎全体を暖めている。
Data建物規模・システム概要
- 建物構造
- RC・一部木質構造2階建
- 延床面積
- 5,438㎡
- 空調面積
- 約4,000㎡
- ヒートポンプ
- GSHP-1002UR(10kW)×38台
- 複数台制御装置
- GSHP-PC-HA-32、GSHP-PC-HA
- 採熱方式
- ボアホール方式(シングルUチューブ) 100m×38本
- 放熱器
- 床暖房(暖房)、パネルヒーター(暖房)、ファンコンベクター(暖房)、ファンコイルユニット(冷暖房)
Operating data運転データ
左図は平成28年度の稼働状況を示したグラフです。このデータは、各系統を制御している制御盤のロギングデータより試算しているものです。
- 夏季 7月~9月
- 運転時間:219時間
- 送水温度※:21.4℃
- 採熱戻り温度※:14.5℃
- 冬期 10月~5月
- 運転時間:1,574時間
- 送水温度※:36.3℃
- 採熱戻り温度※:6.7℃
システム平均
Flow chartフロー図
サンポットの空調システムは、ヒートポンプを複数台組み合わせた構成とすることにより、万一の機器不具合時にもリスク分散されるため、“空調が全く使えない”といった状況を防ぐことができます。
軽米小学校は、町内で最も収容人数の多い防災拠点に位置づけられています。東日本大震災の際に多くの避難所で暖房機器や燃料が不足したことを教訓とし、制御を分けた空調設備の一系統を太陽光発電による電力供給で非常時にも稼動できる設備としました。防災拠点の果たすべき機能に応じ、必要とされる最低限のゾーニングを行い、非常用発電設備の設置コスト低減を図っています。