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- 龍神中学校(Blue star vol.4掲載)
地域とのつながりが“キラリ”
和歌山県龍神中学校
紀伊山地の森林資源を生かした
ペレットストーブ
和歌山県のほぼ中央に位置する龍神村。護摩壇山、笠塔山など1,000m級の山々に囲まれた雄大な景色が広がっている。標高が高いこともあり1~2月には-7~8℃まで下がる日も。そのため、冬場は安定的な暖房が欠かせない。
Data建物規模・システム概要
- 建物規模
- 鉄筋コンクリート造2階建
- 暖房面積
- 教室あたり約60㎡
- ペレットストーブ
- FFP-702DF × 4台
Mechanism機器のしくみ
サンポットのペレットストーブは、FF式(強制給排気)のため、燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れ、発生した熱を送風ファンで室内に送り出し、排気は給排気筒を通して室外に出す方式です。
- 着火・室温調整は自動運転
- タイマー機能付き
- 対震自動消火装置・過熱防止装置など
万一のときに備えた安全設計 - 防火性能認定品
How-toご使用方法
Point1 燃料の管理・供給
龍神中学校では、地元の間伐材を使用した木質ペレットを燃料にしています。気温が10℃以下になる11月頃から3月ごろまでの暖房期間に、4教室の暖房で約80~90袋(20kg/袋)を使用します。
ストーブの燃料補充は各クラスの生徒の役割とのこと。校舎2階にあるペレット保管倉庫から、各教室にバケツを使って行っています。手で直接触れても匂いや汚れが気にならず、灯油よりも扱いやすいのが魅力です。自ら燃料を取り扱うことで、自然豊かな地域に暮らしていることを実感し、自然環境への見識や郷土意識が育まれる機会になっています。
Point2 安全に運転・管理
運転中は熱くなるストーブの前面や給排気筒には保護ガードをし、予期せぬやけど事故から生徒を守ります。
その他、対震自動消火装置・過熱防止装置など、一般的な石油ストーブと同様の安全装置がついています。サンポットのペレットストーブは第三者認証機関による防火性能認証品のため、壁面に近接設置が可能で設置場所を選びません。同じ木質バイオマスを燃料とする薪ストーブとは異なり、自動点火・室温制御機能など、運転管理がしやすいこともペレットストーブの特徴のひとつです。
Point3 ペレットストーブのお手入れ
木質ペレットは固形燃料なので、燃焼後は灰を取り除くお手入れが必要です。龍神中学校でも、お手入れ用具を取り揃え、日々の清掃当番の生徒が交代でお手入れを行っていただいているとのこと。時に面倒だなと感じてしまうこともあるかと思いますが、愛着を持って、仲間のように接してもらえていたらいいですね。
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運転前にバーナー内に灰がたまっていないか確認します。灰がたまっていた場合は、ブラシなどでやさしく取り除きます。
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【FFP-702DFの場合】灰処理ランプが点灯し、お知らせブザーがなったら、付属のハンドルを使ってバーナー内の灰を灰トレイに落とします(左)。燃焼後、ストーブが十分に冷えたのを確認したら、灰トレイにたまった灰を処理します(右)。